最近、通級先の先生におすすめされ、湯汲英史さんの著書を、読んでいます。
湯汲英史さんは、早稲田大学で心理学を教える発達障害の専門家で、(社)発達協会などで活動されている、言語聴覚士・精神保健福祉士です。
誤解されやすい子どもたちへの、適切な関わり方をわかりやすく書かれていて、非常に参考になります。とくに、家庭でも実践しやすい「関わりことば」をおすすめします。
例えば、乱暴な子、口よりも先に手が出てしまう子には、
「そっと」「ゆっくり」「大事」「やさしく」
などを、周囲の大人が意識的に声掛けしていくことで、状態が改善されていくそうです。
他人に興味がない、集団行動ができない子には、
「いっしょに」「はんぶんこ」
など、人との関わりを意識させるような声掛けを。
気持ちの切り替えが苦手な子には、
「残念」「仕方がない」「大丈夫」
と伝え、自分で唱えさせることで気持が落ち着くことも。
他にも、場面ごとに、狙いとともに、効果的な声掛けのやり方を紹介してあります。
わかりやすい言葉で、何度も何度もくり返し声掛けすることで、発達に不安がある子どもたちにも、大切なことを教えることができる、その声掛けを「関わりことば」と命名され、家庭療育の大切さを説いていらっしゃいます。
どれも簡単で、普段よく使うような言葉ばかりです。
でも、意識的に、場面ごとに、もっともっと言ってあげないといけないんだな~と、読んでいて、実感しました。自閉症スペクトラムで言葉の遅れのある、次男ミッキーにも、どんどん言ってあげようと思います。療育って、難しく考えなくても、当たり前のことを、障害のある子にもわかりやすく教えてあげること、なのかなと。それにはもちろん、専門機関で専門家による訓練も要りますが、毎日の家庭の中でも、やれることはたくさんあります。
何度も聞いているうちに言葉を覚えて、自分で言うようになって、いつしかその言葉の意味を理解して、守れるようになるように。そんな成長を、願って \(^o^)/