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我が家の次男のミッキーは言葉の遅れがあり、療育やことばの教室に通っています。3歳半頃、ようやく自発的に言葉が出始め(それまでは無理やり言わせていた感じ)、今ではかなり自分の意思を言葉で伝えることができるようになってきました。

ことばの教室の先生の話しかけ方をお手本に、私も話し方を変えたのもよかったのかもしれません。言葉を伸ばすための話しかけ方を、いくつかご紹介します。
→過去記事(「言葉の遅れ~家庭でできること」)もおすすめです。


①子供の発声を真似する

まだ単語が5個ほどの頃、一生懸命、絵カードなどで言葉を教えようとしましたが、まったく興味なし。絵本もフラッシュカードもたくさん読みましたが、なかなか言葉は増えません。
ことばの教室の先生からは、「教えなくていい」と言われました。発音も語彙も、まだ教えなくていい。子供の声を、真似して返してあげるだけでいい。「あ~」と言われたら「ね~」と返してあげるだけで、立派なコミュニケーションなんだと。
目からウロコでした。楽しんでやりとりをすることが、まず何より大切なんですね。


②どっちにする?など、選ばせる

指差しができるなら、おやつでも絵本でも服でも「どっちがいい?」と選ばせてあげましょう。指差しは言葉につながる、大切なコミュニケーション。「これなあに?」「ネコよ」というように、指差しして応えてもらうことをくり返して、言葉の下地を作っているんだそうです。上手く話せなくても、指差しやベビーサインを使って簡単に答えられるよう工夫して、やり取りを増やしましょう。


③シンプルでわかりやすい声かけ

早口でベラベラ喋らず、ややゆっくりめ&シンプルに話しかけましょう。ゲンキミッキーも聞く力が弱く、話しかけられても気づかないことも多く、目の前ではっきりわかりやすく言わないと伝わりません。また、「くるまだね」「きょうはでんしゃにのるよ」など、できるだけ子供の興味があることを言葉にしてあげると、残りやすいです。


④親がまとめて返してあげる

ミッキーはまだ言葉を上手く使いこなせず、支離滅裂な表現も多いです。そんな時は「〇〇で、〇〇だったんだね」と、親がわかりやすくまとめて返してあげると、「うん」とうれしそうにうなずきます。自分の言いたいことをわかってもらえた!という喜び&適切な言い回しを覚えられます。


⑤色などの形容詞を混ぜていく

すこし単語が増えてきたら、「ニャーいた」という子供に→「ほんとだ。白いネコいたね」、「ブーブー」→「青い車、あるね」、「ケーキちょーだい」→「大きいケーキと小さいケーキ、どっちがいい?」のように、色や大きい小さい、長い短いなどの形容詞をさりげなく織り交ぜて話しかけます。言葉の発達を促します。これも、教えなくていいそうです。段々、続けていくうちに自然と覚えて使えるようになるのが、一番いいのだそうです。


子供の言葉をどんどん書き出した、「発語表」もおすすめです。→(「発語表を作ってみよう!」)
子供の成長を、実感することができます。

周りの子供と比べると、まだまだ本当に言葉は拙いミッキーですが、半年前、3ヵ月前、一週間前と比べても、どんどん成長しています。きっと、社会でやっていけるようになる。大丈夫。
いつか、ミッキーと深い深い大人の会話をすることができるのかな。ワインや日本酒を飲みながら、「あの頃、こんな風に思ってたんだよね~」なんて、言ってくれる日が来るのかな。そんな未来を、信じて。


ネットでも話題になった、発達障害の子供むけの、ポジティブな言葉のかけかたを紹介した本です。
「これはやっちゃダメ!」→「これならやっていいよ」のように、子供のやる気を伸ばす言い方を、周りの大人も心がけたいですね。