幼稚園や保育園で定期購読できる福音館の月刊絵本を、前記事でご紹介しました。
(→「幼稚園で購入できる福音館の月刊絵本」)

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厳選された内容で、園を通すと定価よりもやや割安で購入できるので、おすすめです。BUT 種類が多いし、毎年内容が改定になるので、どのシリーズを選んだらいいのかわからない!という人も多いですね。そんな方のために、2019年度のおすすめポイントをまとめていきたいと思います。

幼稚園で買える福音館の月刊絵本には

 「こどものとも 0.1.2」 (毎月440円)
 「こどものとも 年少版」 (毎月440円)
 「こどものとも 年中向き」 (毎月440円)
 「こどものとも 年長向き」 (毎月440円)
 「ちいさなかがくのとも」 (毎月440円)
 「かがくのとも」 (毎月440円)
 「母の友」 (毎月580円)
 「たくさんのふしぎ」 (毎月770円)
※「こどものともセレクション」 (毎月440円)
※「えほんのいりぐち」 (毎月440円)


幼稚園で買える福音館の月刊ライブラリー絵本には

   「みつけようサイエンスの世界ライブラリー」 (毎月1,404円)
※「知識ライブラリー」 (毎月972円)
※「かがくライブラリー 実験・工作」 (毎月972円)
※「特選こどものともライブラリー」 (毎月972円)
 「日本の昔話ライブラリー」 (毎月972円)
※「年少ライブラリー」 (毎月972~1,620円)
 「うさこちゃんライブラリー」 (毎月756円)
 「あかちゃんえほんライブラリー」 (毎月864円)

というラインナップがあります。(2019年度)
※印がついているシリーズは、一部、または全てが一般の書店では買えません。園を通してでないと買えないレア感があります。

月刊絵本とは、ソフトカバーで雑誌タイプのシリーズです。

「こどものとも」はソフトカバーで、値段が手頃なこともあり、最も人気があるシリーズです。書店で、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。年齢に合わせて選ぶことができ、まずまず外さない無難なラインナップ。
難を言えば、月によっての当たり外れが大きいということ。不特定多数の子供を相手にした雑誌型の月刊絵本なので、うちの子はのりもの系は大好きだけど、女の子っぽい内容にはさっぱり、というミスマッチも発生します。とくに年齢が小さいほど興味の対象が狭いので、今月はあんまり興味を示さない・・・という結果も起こりえます。逆に言うと、書店でも手に入るので、好きそうなものだけ選んで買う方法もありです。

「かがくのとも」は、物語中心の「こどものとも」に対して、科学的な内容の絵本なので、こちらのほうが当たり外れが少ない感じです。自然大好き、観察大好きの子供には、「こどものとも」よりもおすすめです。「ちいさなかがくのとも」は年少~年中向き。「かがくのとも」は年中~年長向きです。

「たくさんのふしぎ」は、小学3年生以上向きの科学雑誌絵本で、けっこう読み応えのある内容が、子供にもわかりやすくまとめられています。うちは長男ゲンキに頼んでいます。

「母の友」は、保護者向けの内容です。

「こどものともセレクション」は、4~6才向け。「ぐりとぐら」など、「こどものとも」から生まれた有名絵本を、ソフトカバー版で(書店ではハードカバー版しか販売されていません)安価にそろえることができるおすすめのシリーズです。幼稚園でしか購入できませんし、家に絵本を揃えたいけれど、置く場所もないしどれを選んだらいいかわからないという人は、これがおすすめ。とてもよくできた絵本シリーズです。が、有名絵本なだけに、ご自宅に持っている絵本とかぶっている場合も多いかと思います。差し替えはやってくれないので、その点だけよくご確認ください。

「えほんのいりぐち」は「こどものともセレクション」の2~3才向けバージョン。こちらも、有名な絵本をソフトカバー版で購入できるので、おすすめです。

ライブラリー絵本は、福音館で選書された絵本が毎月届く、ブッククラブタイプのシリーズです。毎年かなり内容が改定になります。来年頼めばいいやと思っていると、もう手に入らなかったり!!一般流通していない本も多いので、悔いのないよう、迷っているならエイヤっと申し込んじゃってください (*^^*)

「みつけようサイエンスの世界ライブラリー」は、5才~小学生向きとなっており、科学に興味を持ち始めた子どもにおすすめです。アメリカで昔から読みつがれている、定評ある科学絵本の翻訳物です。このシリーズは色遣いがきれいで、シリーズ全体の統一感もあっておしゃれです。

「知識ライブラリー」は5~6才向けで、ひらがなやかず、とけいなど、楽しみながら知識が入るシリーズ。就学前の子供にぴったりですが、お勉強系なので子供は嫌がるかもしれません。興味をもってくれたらもうけもん!くらいの気持ちで、揃えておくといいと思います。

「かがくライブラリー 実験・工作」は、去年ははたべもの系、一昨年はからだ系でしたが、今年は実験・工作系です。いろいろと工夫してものを作る、科学の原点を学ぶことができます。幼児期にこうやってあれこれ作る経験は、きっと後に生きてきます。長男ゲンキが幼稚園時にこれがあったら、頼んでいただろうな~と思います。

「特選こどものともライブラリー」は、月刊絵本「こどものとも」で刊行されて人気だった作品を、復刊してハードカバー化したもので、すべて一般流通していません。ISBN(本の識別コード)がついていないので、旦那さんは感激していました (^_^;)
元書店員の私の目から見ても、非常に充実したラインナップです。絵もお話もしっかりしたものが多く、最近の絵本にはない力強さがあります。うちは毎年、こちらを頼んでいます。

「日本の昔話ライブラリー」は、「ももたろう」や「うらしまたろう」などのオーソドックスな昔話絵本です。話を脚色してないというか、怖い部分(最近は残酷なシーンをカットされたものが多いですね)も兼ね備えた昔ながらの絵本。今見ると、ちょっと絵が古いな~とは感じます。おそらくどこの図書館にも揃っていると思いますし、実家などに何冊か残ってそうなラインナップなので、ぜひ実物を見てから決めてみてください(人によって好き嫌いがでそう)。

「年少ライブラリー」は、3~4才向けに生活や言葉、物語などをバランスよく組んだシリーズです。とはいえ、これを頼むなら「こどものとも」でもいいのではと思います。ソフトカバーよりも丈夫なハードカバーで揃えたい!という人には、こちらがおすすめでしょうか。

「うさこちゃんライブラリー」も、名作ディック・ブルーナの「うさこちゃん」の中から、厳選された12冊が届きます。1~3才向けです。

「あかちゃんえほんライブラリー」は、赤ちゃん向け絵本からおすすめが届きます。0~2才向けで、下の子にも一緒に頼みたい時にちょうどいい内容です。


うちはとにかく私の趣味&旦那さんの職業柄、絵本(本も)が大量にあります。一般的な選書型ライブラリーでは蔵書とかぶってしまうので、一般流通していないシリーズを選んでいますが、子供のために絵本を買いそろえたいという人には、良書を選んでくれる選書型ライブラリーはおすすめです。福音館は幼稚園や保育園経由ですが、童話館やクレヨンハウスなど、一般の人が申し込める同様のサービスも数多くあり、プロが選んだ間違いのない絵本を送ってくれるので、安心して利用できます。じじばばが離れて暮らす孫のために申し込むケースも多く、海外への配送を行ってくれるサービスもあります。

→(「選書型ブッククラブ おすすめ3選!」)もどうぞ。

今年の福音館のラインナップを見ていると、例年に比べても科学系が充実しています。昨今の風潮でしょうか。そのうち、プログラミングライブラリーとか、英語ライブラリーとか、できそうだな (-_-;)
昔ながらのよい物語絵本も、ぜひぜひ力を入れ続けてほしいな~と願います。