我が家の次男ミッキーは、衝動性の強いはちゃめちゃ BOY です。
5歳の時の発達検査で「自閉症、ADHD」の診断がつきました。
主な特性は、感覚過敏(触覚・聴覚・味覚が過敏)と、とにかくじっとしていられない多動・衝動性の強い子です。こだわりはあまりないのですが、飛び出しや他害といった突発的な行動が目立つので、一時も目が離せません。
体も大きくなり、体力もついてきたミッキーを抑えるのは大変で、とくに幼稚園で先生のやり方がまずいと暴れる&暴れるので、療育センターで相談したところ、「精神薬はまだ年齢的に飲めないけれど」と漢方薬を処方してもらえました。
→(「発達障害の子どもと漢方薬」)
「甘麦大棗湯」(かんぱくだいそうとう)を、毎日、朝晩飲んでいます。
「甘麦大棗湯」(かんぱくだいそうとう)とは、ヒステリーや夜泣き、ひきつけなどに使われる漢方薬で、イライラや不安感、情緒不安定を和らげる効果があります。女性や子どもによく使われ、赤ちゃんも飲むことができます。発達障害では、チックや自傷行動を抑える目的で処方されることもあり、不安障害、うつ症状、自律神経失調症など、二次障害の症状にも使われます。
同じような効能の漢方薬に「抑肝散」(よくかんさん)もあります。発達障害児によく使われるのが、この二つです。
「甘麦大棗湯」(かんぱくだいそうとう)は、甘草が入っているので甘く、生薬の中では飲みやすいほうだと思います。味覚過敏で薬が苦手と話すと、こちらのほうがいいでしょうと「甘麦大棗湯」になりました。
始めはやはり味に「うっ」となってしまい
「おいしくない」と拒否。(^_^;)
アイスに混ぜたり、スープに混ぜたり、味噌汁に混ぜたり、あれこれ試しましたが、どれも逆に味が際立ってしまって、嫌みたいでした。一番マシだったのが、コップ半分ほどのお湯で溶いて「お茶」として出す方法。これでようやく一口飲むことができ、私も腹をくくりました。
「これを飲まないと朝ごはん食べられません」と我慢比べに突入。
午後3時(その間飲まず食わず・・・)。ようやく半分飲むことができ、それからは飲めるようになりました。私の覚悟が通じたのか。朝と夜の食事時に「薬のお茶」として一緒に出し、飲んでいます。
本当は漢方薬は食前、空腹時に飲むとか何とかあるんですが、主治医からも
「飲めればいいです」と言われているので、ミッキーが飲みやすいやり方を優先しています。
飲み始めて4ヶ月ほどですが、効果を感じます。
とくにイライラして、物に当たることが本当に減りました。以前は手がわなわなするような、はたで見ていても「抑えられない」感じがあったのですが、漢方薬を飲み始めてそれがなくなりました。
じっとしていられない、衝動性の部分はまだまだ健在ですが、以前に比べると格段に落ち着いて過ごせるようになってきました。ベロを出す、まばたきをする、などチックの症状(疲れがたまるとひどくなる)もありましたが、漢方薬を飲み始めて激減しました。自傷行動も、この半年ほど出ていません。
効果を痛感したのが、先々週にインフルエンザでぶっ倒れていた時です。タミフルを飲ませないといけないので(タミフル飲みたくない&吐いて大変だった・・・)、漢方薬は一週間ほどお休みしていたのですが、その間の多動っぷりがひどかった ( ;∀;)
久々に、手当たり次第でめちゃくちゃやっているミッキー(2~3歳時の状態)を見ました。
タミフルが異常行動を誘発していた可能性もありますが、おそらく、あれが本来のミッキーの姿なのだと思います。そしてインフルエンザが治り、漢方薬を再度飲み始め、3日ほど飲み続けて、ようやく落ち着きを取り戻していく過程を見るにつけ
「まじ、効いてる」
と実感を強めました。しかも飲み続けないと、効果が出ない感じ。
「漢方薬だから、気休めにすぎない」と思って始めましたが、ミッキーには合っていたようです。というより、すごく薬が効きやすい体質なんですよ。タミフルでもめっちゃお腹壊してたし。
6歳になれば、ADHD用の精神薬の使用を検討することになると思いますが、漢方薬でこれだけ効くなら、精神薬の副作用が怖いな・・・と思いました。
ただ漢方薬だけでは、じっとしていられない、衝動性の部分はあまり変化がないので、座って勉強をしないといけない就学に向けて、一度は試すのだとは思います。
でももし副作用が辛くて、精神薬はちょっと・・・となっても、漢方薬で効くものがあると思えると少し安心できます。どうぞ、ミッキーが生きやすく、楽になりますように。辛い思いを、せずに済みますように。