自閉症やADHD。発達障害を抱える子供は身の回りのことがなかなか上手にできず、しつけができにくい特性があります。とくに言って聞かせても、入りません。絵や図を使って視覚的に入れたほうが、イメージしやすいという傾向があります。そこで、読み聞かせながら生活支援にもつながるようなおすすめ絵本をご紹介します。お母さんもゆったりした気持ちで、子供も見てわかりやすく!
親子で楽しく、できるようになれば一番いいですね (^▽^)/
着替えのこと
パンツをはくための、楽しい歌の絵本です。歌いながら、自分で着替えることに興味を持ってくれたら御の字です。作者の岸田今日子さんが、実際に娘さんに歌いながらパンツをはかせていたそうです。イラストも佐野洋子さんで、とてもかわいいブタが印象的です。
こんな風に日常のことを全部歌や遊びにしてあげたら、子供はどれだけ喜ぶでしょう。それがわらべうたであり、日本にはこんなにいいしつけの方法が昔からあるって素晴らしいことだと思います。ゲンキとはわらべうたの会に通っていたのですが、ミッキー&ユウキにはそんな余裕がなく・・・ごめんね。もっと歌ってあげないといけないね。
時計のこと
時計が読めるようになったら、どれだけ助かるでしょう!始まりと終わりがわかることで、自閉症児の不安やこだわりがかなり減るのではないでしょうか。自分で時間が正確にわかるようになるのはまだまだ先でしょうが(小学校1年生で学習します)、時計というものがあり、お母さんが「〇時でおしまいよ」「〇時になったら出かけるよ」っていうのは、これのことなんだというのがわかれば、ずいぶんちがってくると思います。
また自閉っ子は数字が大好きなので、意外と理解しやすいと思います。実際に時計の部分をさわって針をまわすことができる絵本が、わかりやすくておすすめです。
食べること
発達障害を抱える子供は味覚や触覚が過敏で、偏食の子が多いです。決まったもの、同じものしか食べない・・・毎日の献立にも困るし、栄養的にも不安ですよね。できれば少しずつでも、いろいろなものを食べられるようになってほしい。我が家ではこの松谷みよ子さんの「おさじさん」を読み聞かせ、最後の「おくちのトンネルああ~んとあいて、おさじさんがはこびます」「しゅっしゅーぽっぽー」と言いながら口に持っていくと、嫌いなものもがんばって食べられるようになりました。
最近ではミッキーから「しゅっしゅぽっぽして」と頼んでくるように!
さとう わきこ
福音館書店
1989-03-15
また、自分で料理をさせて食べ物に興味をもたせるのも王道です。ゲンキの大好きな、さとうわきこさんの「ばばばあちゃん」シリーズ。作り方も簡単にかいてあり、子供が自分でできそうなものばかりなのでおすすめです。よもぎだんごもお好み焼きも、おもちもやきいもも、全部やらされました。料理系の絵本はけっこうあるので、興味があるようならいろいろ探してトライしてみると楽しいですよ!
トイレのこと
そしてトイレトレーニングですね。これは発達障害関係なく、どの親子も通る難関のようです。とくに発達障害の子供は身体の感覚がちがい、尿意を感じにくかったり、トイレを怖がったり・・・なかなかうまくいかず、お母さんに何度も叱られると嫌な思い出として残ってしまいます。
我が家はミッキーも含めて比較的早くみなとれたのですが、最近は紙おむつがあまりに便利なので、親子ともに排泄自立への意識が低く、トイレトレーニングにてこずる例はよく見聞きします。まずはおしっこはトイレでするんだよと教え、失敗してもいいんだよ、でもトイレですると気持ちいいよと絵本からわかってくれるといいですね。
→(「発達障害の子供への読み聞かせのコツ」)
スポンサーリンク