我が家の次男ミッキーは、多動でハチャメチャ。2歳、3歳の頃を思えば、4歳になった今は信じられないくらい落ち着いてきましたが、それでもまだ年相応とはとても言えません。最近ようやく、してもいいこと、してはいけないことの区別がついてきた感じで、以前の手あたり次第に破壊していく恐ろしい行動は止まってきましたが、疲れていたり喘息が出た日はやっぱりハチャメチャです。
ですがこのハチャメチャで、周囲の人間を疲弊させる多動っ子。この間読んでいた本に、「他の大人しい子の自我を刺激する、頼もしい存在」と書かれてあり、「そんな肯定的な見方!?」と仰天したのですが、少し肯ける場面もあるんですね~
例えば、モールによくある隅っこの子供が遊べるコーナー。
マットに少しだけおもちゃがバラまかれているコーナー、その隣のベンチでママたちはお喋りに花を咲かせ、子供たちは「この中だけで遊ぶように」と厳命され、すぐに飽きてしまいダラダラしている姿をよく見かけるのですが、そこへミッキーが投入されると、面白いことになります。
「うひゃー」と突っ込んでいき、しばらく走り回っているミッキーを始めはみんなこわごわ見ているのですが、
いきなり、椅子の下をくぐりだすミッキーに「え~、そんなんあり~??」みたいな表情を浮かべ
もちろんすぐにミッキーの真似をするユウキが、ゲラゲラ笑いながら後に続いていくと、みんなもソワソワ。ミッキーが椅子をつなげてトンネルを作り、ゲラゲラ笑いながらくぐりだすと、我慢できなくなって、一人が真似し、もう一人も真似し、気が付くとそこにいた子供みんながトンネルくぐりをゲラゲラ笑いながらやり始めます。
「いけません!」とお母さんに叱られてやめる子もいるのですが、すごく残念そう。チラチラずっとやりたそうに見ているので、かわいそうです。私は・・・一緒にトンネルを作っていた人なので (*_*)
「やらせてあげればいいのに~別にくぐっちゃダメって書いてないし」と思いはしますが、まあ教育方針は人それぞれなので。
意外と、こういうことよくあるんですよ。
普通の子は、「なんとなくやっちゃダメそう」ってストップがかかる場面で、ミッキーは「なんとなく」がわからない人なので、良くも悪くもリミッターなしで遊んでしまいます。それがツボにはまることもあり、最近の大人しい子供たちの自我を刺激しまくる・・・ことになるんですね。
子供用コーナーの椅子だけで、延々遊べちゃうって。でもこれ、子供の創造性、自発性という面で見たら、実はすごい才能だと思うんですよ。なんか、私が子供の頃に比べても、最近の子供は元気がないというか、覇気がないというか、妙に老成していて、周りの目を気にしすぎて小さく収まってしまっているので、ミッキーみたいにハチャメチャな人が、時々、かき回してあげるのもありなのかもしれませんね。小さい頃にいくらいい子でも、大きくなってから反動で問題が出てしまっては本も子もありません。
いいんだよ。ハチャメチャでも。
それが、あなたなんだから。
私は、子育てのゴールは20年後、30年後だと思っています。
その時に社会適合して、幸せに暮らせるために。今の試行錯誤があります。