子ども達の生育歴

空手を始めてピョンピョンが直った

我が家の長男ゲンキは、こだわりが強く融通がきかないグレーゾーンBOYです。幼少期は黙々とブロックを組み立てる、砂をほるばかりで、友達よりも物への興味が強かったので心配していましたが、幼稚園、小学校と経るうちに、まあ、それなりに友達とも遊べるようになりました。

→(「一人遊びからの脱却 ぴょんぴょん跳ぶ謎の行動」)

ですが、なかなかやめられないピョンピョン・・・

自閉症スペクトラムの人が跳んだり、手をひらひらさせたり、同じ行動をくり返すことを常同行動といいます。ゲンキも3歳頃から、ピョンピョン跳ぶ常同行動が見られました。

→(「常同行動、常同運動ってなに?」)

カウンセラーの先生に相談したり、通級先でも相談したりしたのですが、「一人遊びの一環ではないか」「そのうち自然と収まる」「無理にやめさせるのはよくない」と言われました。なので様子を見ていたのですが、なかなか収まりません。暇になると始めるので、やることを用意したり、遊びに連れ出したり、あえてトランポリンで跳ばせたりしていました。

→(「トランポリン買っちゃいました」)

5歳で自閉症スペクトラムの診断がついた次男ミッキーには、常同行動は見られませんでした。ミッキーは言葉の遅れがありましたが、その他はクレーン行動があったかな~くらいで、幼少期の様子はゲンキのほうがよっぽど自閉っぽかったです。ゲンキは言葉の遅れはないけれど(喋り方は理屈っぽいけど)、ごっこ遊びはしなかったし(ミッキーはおままごと大好きだった)、手順とかやり方にすごくこだわる子でした。

→(「赤ちゃんの頃の自閉症スペクトラムの症状は?」)

ピョンピョン跳んでいる時のゲンキは、話しかけられても気づかないし、邪魔されると機嫌が悪くなるし、本人なりに必要な行動なんだろうとは思いますが、「大丈夫かいな」と心配していました。

そんなゲンキが、4月から空手を始めました。もともと、私の夢で、男の子が生まれたら武道をやらせたいな~と思っていたのと(だってかっこいいじゃん)、ゲンキはチームプレーよりも、個人競技の方が絶対に向いていると感じていたからです。体幹が弱いのも、姿勢が悪いのも、武道ならば鍛えてもらえそうだと思いました。

「空手、かっこいい」
「転んだ時も、受け身ができたら怪我しにくいし」
「ヒーローみたいだねぇ」

と、折にふれて「空手かっこいい運動」を続けてきたのが功を奏し、ゲンキもやる気になってくれました。いざ始めると、「おもしろい」と言います (^o^)

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まだ始めて3ヶ月程ですが、始めは見てられないくらいダメダメだったのが、それなりにさまになって、かっこよく見えます \(^o^)/

そ、そして・・・驚きの効果が!!

そうです。ピョンピョン跳ぶのが、直りました ( ;∀;)

以前は暇になるとピョンピョン跳んでいたのが、今は空手の型や構えをやっています。まあ、部屋の中でいきなり空手の型を始められるのもけっこう迷惑ではありますが、ピョンピョン跳ばれるよりはずいぶんマシです。弟からも、「かっこいい」と尊敬の眼差しを向けられるので、まんざらではない様子。三男ユウキが真似をするのを教えてあげたりと、兄弟のふれあいにもいい感じです。

なかなかやめられなかったピョンピョンは、新しい動きをインプットできたのがよかったようです。まず型を覚える空手は、ちょうどよかったみたい。ちょうど、ゲンキの中でやめられるタイミングと、空手を始めたタイミングが合ったのかもしれません。

自然とやめられる、そう言ってくれた先生方にも感謝です。そう言われ続けても、どうしても「はやくやめてくれないかな」と、思ってしまっていたから。本当だね。大丈夫だったね。心配性の自分を、反省しました。

この人のうっかりは、直るんだろうか・・・

我が家の長男ゲンキは、ただいま9歳。

幼少期はこだわりの強い超ゴーイングマイウェイBOYで大変でしたが(今もマイペースは変わらず)、やっとちょっとしっかりしてきたというか、少しは安心して放っておけるようになってきました。

3年生でベテランの先生に見てもらえたおかげで、見違えるようにしっかりしました。

→(「ゲンキ小学生 忘れ物が多いけど図工が大好き」)
→(「ゲンキ2年生 授業中にじっとしていられない」)
→(「グレーゾーンの子への配慮は、どうやってお願いすればいい?」)

が、直らないうっかり

ゲンキも自閉症スペクトラムとADHDの要素を持つグレーゾーンBOYだと感じますが、こだわりはずいぶん折り合えるようになってきたのに、うっかりや不注意は相変わらず・・・(^_^;)

ADHDの中でも、衝動性はなく不注意の強いタイプ、ADD(注意欠陥障害)かな~と思います。

例えば、どれだけ言い聞かせても、留守番で出かける時に鍵をかけ忘れます・・・

何回注意しても、手を洗う時に袖をまくりません・・・

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トイレも、便座を上げてするよう何度言っても、しょっちゅう忘れます・・・

失くした文房具は数知れず・・・

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毎朝、登校前に忘れ物チェックをするのですが、3日に1回は何かしら足りません・・・

気温に鈍く、よく気候にちぐはぐな服で出かけようとします・・・

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姿勢も悪いし、食事中もよくフリーズしています・・・

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と思ったら、突拍子もなく「コレステロールは、肝臓で胆汁を~」とか喋りだします・・・(旦那さんの健康診断の話題が出た時 (^_^;)


小学校でも高学年の仲間入りをし、校外学習や下級生のお世話係をやることも増え、周りの子見てると、本当にしっかりしてきたな~と感じるので、ゲンキってば、大丈夫なの?って思っちゃいます。

なんか、この人のうっかりは、いつか、直るんだろうか・・・(^_^;)

直る気がしねーな・・・大人のADHDの人の手記とか読むと、大人になっても忘れ物は減らないってよく書いてあるし、ゲンキを見ていると、そうだろうなと思います。




通級先の先生には
「う~ん、少なくとも、高校卒業までは、見てあげてくださいね」
と言われました。

高校生になっても、毎朝、忘れ物チェックするのか・・・(;´д`)トホホ…

チェックリストの作り方、使い方を、教える時期にきてるのかもしれません。旦那さんもうっかりが激しい人なのですが、スマホのグーグルカレンダーに予定を詳細に書き込んで、通知が来るようにして何とかしのいでいます。

ゲンキも中学に入ったら、スマホ要るかもな・・・でも、絶対なくすと思うんだよね。落とすか忘れるか・・・あと怖いのが、仕組みが気になって分解とか・・・(初めて買い与えた腕時計は分解された)

まあ、それでも少しずつ成長しているから。ぎりぎり、マイペースな人、という感じでやっていけそうです(ほんまにぎりぎりやけど)(^_^;)

赤ちゃんが大好き (*^^*)

我が家の次男ミッキーには、自閉症スペクトラムとADHDの発達障害があります。

見通しがつかないこと、普段と違うことが大嫌いで、毎年、イレギュラー連続の年末年始はしんどいのですが、今年は去年に比べても、ずいぶんマシでしたね。日々の少しづつの成長は気づかなくても、年単位で見ると、やっぱりすごくお兄さんになっています (*^^*)

年末年始は人の出入りも多く、興奮しすぎて疲れ果てて撃沈というパターンが多かったのですが、今年はなんと、赤ちゃん連れが滞在という・・・大丈夫なんかいな共存できるんかいなと心配していたのですが・・・蓋を開けてみると、なんと、ミッキーは赤ちゃんが大好きでした!

三男ユウキが生まれた時は、あれだけ憎しみ全開だったのに、よその赤ちゃんはよく見えるのか、この3年間で小さな人を慈しめる土壌が成長したのか、とにかく、あんなにミッキーが赤ちゃんを可愛がるとは予想外でしたね。聴覚過敏なので、泣き声とかダメなはずなんですけど。あまりの可愛さに、気にならないのか。

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赤ちゃんと遊びたい!と懇願されるので、「いないいないばあ」を教えてあげると、意気揚々とやってあげていました。が、迫力が・・・すごいのなんの (^_^;)
これ、逆にびっくりさせて泣かせちゃうんじゃないのってほど、激しい「いないいないばあ」でしたが、

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赤ちゃんバカ受け。
ミッキーも、嬉しそうでした。

子供は反応が正直。自閉症スペクトラムで、本音と建前とか、暗黙の了解とかが理解しにくいミッキーでも、ダイレクトに喜んでくれるのでわかりやすいようです。裏表がない赤ちゃんは、逆に安心して付き合える相手なのかもしれませんね。

普段は見えにくいミッキーの優しさが身にしみて、感動したのでした。

さて、赤ちゃんが帰る日になって・・・
「帰ったらダメ!」
「ずっとここにいて!」
ミッキーが泣きながら、引き止めています。
「ごめんねぇ。また遊んでね」
帰ってしまう赤ちゃんを見ながら、号泣 ( ;∀;)
「赤ちゃんほしい~」
からの
「赤ちゃん買って」
「お年玉で、赤ちゃん買いに行く」
発言。
そうキタ~・・・(^_^;)

「あのねぇ、赤ちゃんは売ってないんだよ。お母さんから、生まれるんだよ」
「じゃあ、ママが生んで」
「いや~、そう言われましても・・・」
(タジタジ・・・ドギマギ)
(いやもう、やっとちょっと楽になってきたのに、いまさら妊娠&出産+新生児の相手をやる気になれませんっちゅうの・・・)

しかも赤ちゃんでいてくれる間なんて一瞬で、あっという間にユウキみたいな悪ガキになっちゃうってのに・・・

「赤ちゃんは たまに会うから かわいいの」

書初めあれこれ


我が家の長男ゲンキは、左利きです。(「左利きってどう?直すべき?」)

最近は左利きも個性の一つとして、矯正せずに受け入れられるようになってきました。文房具など、左利き対応の物が手軽に手に入るようになったことも、ありがたいですね。とはいえ、世の中は圧倒的に右利きが優位になっています。時々可哀そうになるくらい、左利きはやっぱり不便・・・

そう、三年生から、書初めが毛筆になるんですよ・・・( ;∀;)

書き初めってば、やりたくない宿題、ワースト1ですね。
読書感想文を抜いて、ダントツトップ。

毛筆は、左手では書けないようになっています。払いとか止めとか、字の流れそのものが、右手でないと書けません。左手でもやれなくはないのですが、めちゃくちゃやりにくい&上手に書けません。昔の日本には、左利きはいないことになっていたのでしょうね(矯正されていた)。

毛筆は左利きでは難しいことを聞いていたので、始めから筆だけは右手で持たせる訓練を去年からしていました。BUT・・・やっぱり難しい・・・

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ちょっとでも助言をしようものなら

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と拗ねてやらなくなってしまいます。

一度嫌になると、翌日からなかなかやろうとしません。あの手この手でなだめすかしてやっとやる気になっても、あれがないこれがないと準備に手間取っているうちに、下二人が大騒ぎを始めて墨こぼしたり半紙を破られたり(だから昼寝の間に終わらせろって言ったろ(# ゚Д゚))、もう教えるどころの話じゃないって感じで、どうにか宿題の枚数は書かせて一番いいものを持たせましたが、あ~大変だった・・・

三年生になって、急に聞きわけがよくなり、お兄さんになったな~と思っていたのですが、まだまだ三年生なんですね。癇癪を起こしたり、気持ちの切り替えができなくて困ることは格段に減ったのですが、久々に気難しいゲンキを見ました。

本人のキャパを超えると、癇癪モードに入るらしいと感じます。

今回は「慣れない書初め」にプラスして「左利きなのに右手で書く」負担が大きく、ゲンキの気持ちの限界を超えてしまったようです。以前よく癇癪を起こしていた計算問題も「数字の短期記憶が弱い」プラス「問題用紙が右仕様」だったせいだな~と反省。計算や音読、毛筆など自分が苦手なものに、さらに左利きの負担や切り替えの苦手さなどがプラスされると、一気に扱いにくくなります。

だったら苦手な部分を、一つでもカバーしてあげられれば、癇癪も減るのかもしれません。百マス計算も左仕様のプリントを作ってやらせると、ミスが格段に減り、本人も楽そうでした。数字を大きく書いてあげるとか、太字にして見えやすくするとか、ちょっとした支援でずいぶん違います。

毛筆はもう、書ければいいんじゃね~!という気持ちで接してあげればいいのかなと思います。大人になって、習字をすることなんてほぼ皆無だし。今はプリンターが何でも印刷してくれるし。字が汚くても、パソコン入力ができれば問題ありません。漢字が書けない、読めない大人もたくさんいるしね ♪

日本の文化として、楽しく書初めできればそれでいいよ~。
私も、そんな風に気持ちを切り替えたのでした。

BUT・・・
始業式の前日、持ち物チェックをしていると

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「書初めのお手本がない!」
と大騒ぎするゲンキ。手伝って大捜索すると、くしゃくしゃになって習字セットの中に入ってたのですが今度は
「大筆がない!」
とまた大騒ぎして探して・・・

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結局、実家に忘れていたので慌てて取りに行き・・・( ;∀;)
(いや、もっと早くに用意させとかなかった私も悪いんですが)
あれやこれで、大変な思いをしてようやく朝送り出したのに・・・

帰ってきてから
「すずり、忘れてたわ」
「ず、ずこー」

なんか、涙出そうでした ( ;∀;)
いや、隅々までチェックし忘れた私も悪いんですけど(だって他にもお道具箱とか見るものたくさんあって!!)・・・なんか・・・この人の忘れ物につき合うのって・・・出口の見えないトンネルを歩いているような・・・

そんな、とても思い出深い、年始の書初めでした(*´∀`*)

三男ユウキ、3歳児健診へ

我が家には、3人の男の子がいます。

長男ゲンキ(9歳)、次男ミッキー(5歳)、三男ユウキ(3歳)のわんぱく盛りBOYS。こだわりの強いグレーゾーンゲンキと、はちゃめちゃな自閉症スペクトラムなミッキーに囲まれて、ユウキもたくましく(強くないと生き残れない・・・)育っています。

生まれた頃はあんなに可愛かった、私の癒やし、天使のようだったユウキも、今では立派な悪魔の3歳児です。ユウキもこだわりがけっこう強く・・・2歳過ぎから始まったイヤイヤ期に、手を焼いています。多動のミッキーを見習ってとにかく元気で、荒っぽいのが玉にキズ。

そして先日、3歳児健診が無事に終わりました。

ユウキは言葉も早く、オムツも2歳前に取れ、まあご飯もよく食べるし、夜もいっつもバタンキューだし、とくに発達的に心配なところはありません。健診でもちょっと虫歯が怪しいと言われたくらいで、身体測定も、内科検診も、視力聴力検査も、発達相談も、すべてパスでした。

しかし自閉症スペクトラムの子どもを育てていて、それなりに特性を理解した今だと、事前に書いて持っていくチェックシートって、マジ自閉の子を見つけるために作ってあるな~(他にも難聴や難視などの障害の早期発見)とつくづく思いました。

質問事項は自治体によっても違うでしょうが、概ね似たような内容だと思います。

・会話が成り立ちますか?
・飛び出しや飛び降りなど、危ない行動をしますか?
・名前を呼ぶと、振り向きますか?
・特定の音や光を、嫌がることはありますか?

これらの質問は、自閉症スペクトラムの特性 → 言葉の遅れや社会性の欠如、感覚過敏などの症状をチェックするものです。また個別の発達相談でも、名前や年齢を聞かれたり、「今日は誰と一緒に来たの?」「何に乗ってきたの?」などの、簡単なやり取りができるかを確認されます。

他にも丸が描けるか(手先の器用さの確認)、絵を見せられて「大きいのはどっち?」など(抽象的な言語を理解しているかの確認)をされることがあります。

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まあ3歳なんて、機嫌が悪ければやらないし、警戒心が強ければ初対面の人と話さない子もたくさんいるので、保健師さんも「普段ちゃんと話せていれば大丈夫ですよ~」とゆるい感じで対応してくれますが、普段の様子で親も心配なことがあれば、専門機関につないでくれます。

定期検診は、虐待や障害の早期発見、早期支援が目的なので、もしも発達や普段の生活で気になることがあれば、どんどん聞いてみたらいいと思います。BUT、専門知識のある人に当たるとは限らないので、的はずれな答えにがっかりするかもしれませんが、専門機関を紹介はしてくれるので、嫌な思いをしたくないと隠さずに、相談してみてくださいね。

まあよっぽど明らかに自閉症でなければ(ずっとブツブツ独り言を言ってるとか、ピョンピョン跳んでるとか)、発達グレーレベルを、初対面で5分ほど様子を見ただけの保健師さんが、発見できるとは思いません。もし要観察がついても、「親御さんが心配なら、専門機関につなぐこともできますよ」とソフトな言い方なので、3歳児健診でひっかかったら終わり!みたいに心配する必要はありません。

でも私の知り合いにも、3歳児健診がきっかけで発達障害がわかったっていう人いますし、早くわかってよかったと言います。療育を受けるなら、早いほうが効果が高いので、臆しているよりは一歩進んだほうが、お子さんにも親御さんにも、いい影響があると思います。

profile

筆者:nontan
男の子3人を育てています。
長男ゲンキ(2009年生)
こだわりの強いグレーゾーンBOY
+アトピー&卵アレルギー

次男ミッキー(2012年生)
ASD+ADHDのハイブリッドBOY
+ぜんそく&卵エビカニアレルギー

三男ユウキ(2015年生)
今のところ普通に見えるけれど…アレルギーなし

出産前は書店勤務&JPIC読書アドバイザーとして活動していました。子育てが一段落したら、読み聞かせ活動を再開したいです!
はじめての方は、こちらの記事をまずお読みください。

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