「もじゃもじゃペーター」という絵本を、ご存知ですか?
1845年、ドイツのハイリンヒ・ホフマンという精神科医が書いた絵本です。多くの子供たちを診察しながら、言うことを聞いてもらうために、即興でお話を作っていたホフマンが、息子のために書いたと言われています。
表紙の「もじゃもじゃペーター」という短編は、髪も爪も切らないでもじゃもじゃになったペーターが、みんなから嫌われてしまいましたというお話です。
他にも、指しゃぶりがやめられない男の子は、仕立て屋さんにはさみで指をちょん切られてしまったり、マッチで火遊びをした女の子が、服に火がついて火だるまになってしまったりと、恐ろしい話が続きます。
悪いことをするとどうなるか、教訓めいた、しつけのための絵本という位置づけですが、内容はかなり衝撃的で、ブラックユーモアというか、グロテスクというか、トラウマになってしまいかねない絵本ではあります。
読むとわかってもらえると思いますが、これ、3歳の息子のクリスマスプレゼントに書いたの??すげーお父さん・・・という感じです (^_^;)
内容的に、賛否両論、諸説ある絵本ではありますが、大人も子供も含めて、世界中で根強い人気があり、日本でも昔から親しまれています。「もじゃもじゃペーター」「ぼうぼうあたま」というタイトルで、何版も出版されています。
旦那さんが大好きで、うちにはドイツ語版のしかけ絵本を含め4冊もあります。
つい先日、三男ユウキが本棚で見つけて読んでほしいというので、読み聞かせたところ・・・
「え?・・・本当なの?・・・」
と固まってしまいました (^O^;)
その表情がおっかしくて、つい吹き出してしまいましたが、効果は絶大。指しゃぶりを、ピタッとやめました。すごいですね。
強烈なインパクトを残したようです。そして怖くて仕方ないんだけど、怖いもの見たさというか、他の子はどうなってしまうのか気になったようで、その後も読んで欲しがります。
子供にも人気がある理由が、わかる気がします。
指しゃぶりをした子供が、指をはさみで切られるという内容は、確かに残酷です。この本をしつけのために読み聞かせるのは、怖がりな子にしたら、恐怖かもしれません。私はつい吹き出しながら読んでいたので、それくらいがちょうどいいかもしれませんね。だって、面白いんですよ。絶妙なユーモアの加減と、ここまでやるかという振り切れた感じが、今の時代では出版できなかったであろう絵本です。
この絵本を楽しめる余裕があるほうが、子育てもうまくいくような気がします。
いや~、しかし、これを聞いている時のユウキの顔が、かわいすぎる。臨場感たっぷりに読んで、ビビらせているところを、ビデオに撮りたいわ~(ひどい親)
指しゃぶりをやめさせたいけど、怖すぎるのはちょっと・・・という方には、こちらの絵本もおすすめです。指しゃぶりが治った!やめられた!と、多くのレビューが寄せられています \(^o^)/