我が家の次男ミッキーは、言葉の遅れと多動があり、3歳から療育に通い、5歳で自閉症スペクトラムとADHDの診断がつきました。

今、小学校1年生で特別支援学級へ通っています。

1学期は泣いて荒れる日も多かったですが、2学期は心配していた行事もがんばって参加し、とても意欲的に学校に通えるようになってきました。

ところが・・・音楽会が終わった後から、調子を崩しています。手が出ることが増え、とくに補助の先生と交流級に行くとふざけて手がつけられなくなってしまう様子を聞きました。

担任の先生と一緒だと落ち着いて過ごせるのに、補助の介助員さんだとふざけてしまう。

今、直面している問題です。

かなり落ち着いて過ごせるようになってきたから、これまでべったりだった担任の先生から少しずつ離して自立できるようにしていこうという対応の中で、ミッキーの反乱が起きています。

う~ん (*_*)

先日、懇談会があり、交流級の先生とも、支援級の先生とも話し合ってきましたが、私の希望としては「まずは、手が出ないで落ち着いて過ごせる環境を優先してほしい」と伝え、その方向へ対応を変更してもらうことにしました。

しばらく、補助の介助員さんとは支援級でのみ過ごし、交流級に行く時は必ず担任の先生につきそってもらえるようにお願いしました。もちろん交流の時間が減っても、まったくかまいません。

その中で、担任の先生の補助を少しずつ減らし、「後ろで見ているから、困ったことがあったら知らせてね」というように、安心できる見守りの中で、一人でもできることを増やしていく方向で対応していくことになりました。


トークンシステムの時にも書きましたが、スモールステップとは、「少しがんばれば達成できる目標」なことが大事で、「がんばってもできない目標」だったら子供もやる気がもてません。ですが、ここで陥りがちなのが、私達にとっては当たり前でも、発達障害があるととても難しい場合があることです。

今回の場合、

担任の先生と落ち着いて過ごせる
  ↓
介助員さんでも落ち着いて過ごせる
  ↓
一人でも落ち着いて過ごせる

というステップを用意していましたが、ミッキーには段差が大きすぎたようです。
そこで、

担任の先生と落ち着いて過ごせる
  ↓
担任の先生が見守る中で一人でも過ごせる
  ↓
介助員さんとでも落ち着いて過ごせる

と、間に、もうワンステップ入れました。

よりワンステップの段差を小さくして、取り組みやすくしたのです。これで、どうでしょうか。しばらく様子を見たいと思います。

このように、スモールステップをしているつもりでも、上手くいかない場合、ステップを見直す必要もあります。

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ステップの段差が大きすぎるとのぼれないので、

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小さなステップへの見直し、一歩戻ってやり直す、などの対応で、また前に進めるようになります。

トイレトレーニングなどでも、同じです。いきなりトイレでするよう促しても、失敗します。まずはおまるで練習したり、ご飯の前や寝る前だけなど機会を決めたりと、子供に無理がないように少しずつ取組むとうまくいきます。

できないできない!と追い詰めるよりは、少しずつでも、成長を重ねていければ、ふと振り向いた時にずいぶん高いところまで登ってこれたことに気づきます。

とくに発達に凸凹があると、私達が思ってもみないところでつまづいてしまうことが多いので、スモールステップで対応することが大切です。小さくても一歩ずつのぼって、きっと壁は超えられますから。