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子供の発達に関するブログを細々と続けていますが、反応が大きい「他害」について、一度まとめてみたいと思っていました。

とはいえ、我が家のはちゃめちゃBOY、次男ミッキーもまだ「他害」に関しては道半ばというか、頻度はかなり減りましたが、それでもゼロになったとは言えないため、参考意見程度にしていただければと思います。

「他害行動」「他害行為」とは、「他の人や物を傷つける行為」として分類されています。どんな子供も、つい手が出てしまうことはよくありますし、ケンカをして成長していくという面もありますが、発達障害のある子供たちは手が出る頻度がやはり多く、また何度注意されても直らない、抑えがきかないという特徴があります。

とくに、コミュニケーションに問題があったり、人の気持ちを想像することが苦手な自閉症スペクトラムの子や、衝動的で感情の制御が苦手なADHDの子どもたちは、「手が出てしまう」問題を抱えがちです。

さらに、感覚の過敏さを抱えている子供は、他の人は気にならない程度の体のふれあいだけでも、殴られたように感じてやり返してしまったり、人混みのざわめきが耐え難いほど苦痛で暴れてしまったりしてしまいます。これは本人にもどうにもならない辛さなので、叱ったからやむものではありません。人混みには連れて行かないなどの環境調整や、あとはどうにか、時間をかけて刺激に慣れてもらうしかありません。

我が家の次男ミッキーは、自閉症スペクトラムとADHDの診断がついており、聴覚や触覚、味覚の過敏さがあります。衝動性と他害に悩み、6歳から衝動性を抑える薬「ストラテラ」を服用しています。

→(「衝動性を抑えるADHDの薬3種類」)
→(「いよいよ服薬のスタート」)
→(「ストラテラを飲み始めて1ヶ月」)

彼の生育歴は過去記事からご覧いただけますが、

→(「ミッキー4ヶ月 反り返り&みぶるい発作で受診」)
→(「ミッキー1歳半 こんなに悪い子見たことない」)
→(「ミッキー2歳4ヶ月 下が生まれて喋らなくなる」)
→(「ミッキー3歳 家で育てるのはもう限界 市の発達相談に」)
→(「ミッキー4歳 幼稚園へ向けて療育のスタート」)

ミッキーは物心ついた頃から、とにかく、物を壊しまくる人でした。歩くより先に、食器を割っていたような人です。おもちゃ箱も引出しも全出しなので、台所はガチガチにガードして、ゴミ箱も米びつも家電も、ドアも引き出しも、とにかく触れないように鍵をつけたり場所を替えたりと、いたちごっこを続けてきました。

お店に行くと、棚の物を片っ端から出してしまうので、買い物にも行けない・・・三男ユウキを抱っこして、ミッキーをベビーカーに固定して、棚に手が届かない通路の真ん中に置いて、要るものだけ急いでカゴに入れて・・・みたいな生活をしていました。

療育に通いだして、やや落ち着き始めたのですが、年中から入園した幼稚園ではまあ、手が出るわ手が出るわで・・・相当、悩みました。

2歳半~4歳頃に自傷行動があったので、入園までにそっちをやめさせたいと一生懸命で、他害についてはほぼ聞かなかったのですが・・・

→(「自傷行動ってなに?」)

療育先では、先生が止めてくれていたのでしょう。幼稚園ではどうしても手が足らず、目も行き届かず、人も物も多い中で、ミッキーの他害行為が顕著になりました。

3歳の頃、まだ話さないミッキーを前に
「喋れるようにさえなってくれれば、他には何も望まない」
と思いつめていた私が、

「他の子に手を出すのをやめてさえくれれば、他には何も望まない」
と思いつめるようになりました。

幼稚園と併用して療育や通級に通い、粘り強く対応を続けてはきましたが、どこに行っても親子で辛いだけ、もういっそ、家に引きこもってどこにも行きたくないと心底思っていました。(今もたまに思う)

今、小学校1年生(特別支援学級在籍)ですが、この数ヶ月ほど、ようやく他害がやめられそうな気配が出てきたので、これまでの対応や、それに対しての彼の反応、効果などをまとめます。

子供の他害に悩んでおられる方、本当に辛いと思います。きっといつかやめられます。いや、やめさせなければいけません。それでも、時間がかかることを知っておいてください。

できるだけ、親も止められる小さいうちにやめさせておかなければ、大きくなってしまうと本当に危ないので、長い目で見つつも、毅然と対応することをおすすめします。「いけない」と一貫して伝え続け、周囲がぶれなければ、子供はいつか必ず理解してくれます。