我が家の長男ゲンキは、左利きです。(「左利きってどう?直すべき?」)

最近は左利きも個性の一つとして、矯正せずに受け入れられるようになってきました。文房具など、左利き対応の物が手軽に手に入るようになったことも、ありがたいですね。とはいえ、世の中は圧倒的に右利きが優位になっています。時々可哀そうになるくらい、左利きはやっぱり不便・・・

そう、三年生から、書初めが毛筆になるんですよ・・・( ;∀;)

書き初めってば、やりたくない宿題、ワースト1ですね。
読書感想文を抜いて、ダントツトップ。

毛筆は、左手では書けないようになっています。払いとか止めとか、字の流れそのものが、右手でないと書けません。左手でもやれなくはないのですが、めちゃくちゃやりにくい&上手に書けません。昔の日本には、左利きはいないことになっていたのでしょうね(矯正されていた)。

毛筆は左利きでは難しいことを聞いていたので、始めから筆だけは右手で持たせる訓練を去年からしていました。BUT・・・やっぱり難しい・・・

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ちょっとでも助言をしようものなら

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と拗ねてやらなくなってしまいます。

一度嫌になると、翌日からなかなかやろうとしません。あの手この手でなだめすかしてやっとやる気になっても、あれがないこれがないと準備に手間取っているうちに、下二人が大騒ぎを始めて墨こぼしたり半紙を破られたり(だから昼寝の間に終わらせろって言ったろ(# ゚Д゚))、もう教えるどころの話じゃないって感じで、どうにか宿題の枚数は書かせて一番いいものを持たせましたが、あ~大変だった・・・

三年生になって、急に聞きわけがよくなり、お兄さんになったな~と思っていたのですが、まだまだ三年生なんですね。癇癪を起こしたり、気持ちの切り替えができなくて困ることは格段に減ったのですが、久々に気難しいゲンキを見ました。

本人のキャパを超えると、癇癪モードに入るらしいと感じます。

今回は「慣れない書初め」にプラスして「左利きなのに右手で書く」負担が大きく、ゲンキの気持ちの限界を超えてしまったようです。以前よく癇癪を起こしていた計算問題も「数字の短期記憶が弱い」プラス「問題用紙が右仕様」だったせいだな~と反省。計算や音読、毛筆など自分が苦手なものに、さらに左利きの負担や切り替えの苦手さなどがプラスされると、一気に扱いにくくなります。

だったら苦手な部分を、一つでもカバーしてあげられれば、癇癪も減るのかもしれません。百マス計算も左仕様のプリントを作ってやらせると、ミスが格段に減り、本人も楽そうでした。数字を大きく書いてあげるとか、太字にして見えやすくするとか、ちょっとした支援でずいぶん違います。

毛筆はもう、書ければいいんじゃね~!という気持ちで接してあげればいいのかなと思います。大人になって、習字をすることなんてほぼ皆無だし。今はプリンターが何でも印刷してくれるし。字が汚くても、パソコン入力ができれば問題ありません。漢字が書けない、読めない大人もたくさんいるしね ♪

日本の文化として、楽しく書初めできればそれでいいよ~。
私も、そんな風に気持ちを切り替えたのでした。

BUT・・・
始業式の前日、持ち物チェックをしていると

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「書初めのお手本がない!」
と大騒ぎするゲンキ。手伝って大捜索すると、くしゃくしゃになって習字セットの中に入ってたのですが今度は
「大筆がない!」
とまた大騒ぎして探して・・・

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結局、実家に忘れていたので慌てて取りに行き・・・( ;∀;)
(いや、もっと早くに用意させとかなかった私も悪いんですが)
あれやこれで、大変な思いをしてようやく朝送り出したのに・・・

帰ってきてから
「すずり、忘れてたわ」
「ず、ずこー」

なんか、涙出そうでした ( ;∀;)
いや、隅々までチェックし忘れた私も悪いんですけど(だって他にもお道具箱とか見るものたくさんあって!!)・・・なんか・・・この人の忘れ物につき合うのって・・・出口の見えないトンネルを歩いているような・・・

そんな、とても思い出深い、年始の書初めでした(*´∀`*)