我が家の次男ミッキーは、5歳で自閉症スペクトラムとADHDのダブル診断を受けました。長男ゲンキも、こだわりの強いグレーゾーンBOYです。旦那さんもゲンキにそっくりで、怪しいな~と思います。でも、私の母も衝動的&感情的でADHDじゃないの??って感じだし、私自身もそういうところがあると思います。

発達障害は遺伝するのか?どうか。

その昔、自閉症もADHDも親の育て方が原因だと言われていました。親との関りが薄いと自閉症になり、しつけができていないとADHDになるという見方は、今でも根強くあるように感じます。ですが、どちらも育て方や本人のせいではなく、生まれつき脳の機能に問題のある障害だということがわかってきました。
その一方で、やはり遺伝的な要素は否定できないという研究結果も出ています。

発達障害を抱えている親、またはグレーゾーンな親からは、発達障害の子供が生まれやすいのは事実だと思います。兄弟で発達障害を持つことも、珍しくありません。ADHDの子供の兄弟がADHDである確立は、50%にもなるそうです。

ですが一方で、ごく普通の親からも発達障害の子供は生まれてきますし、生きにくさを抱えている親を支えるしっかりとした子供も多く存在します。
こればっかりは運としか言いようがないし、発達障害があっても社会に適合して幸せな人生を送っている人はたくさんいるのだから、子供に発達障害があるから、または自分に発達障害があるからといって悲観することはありません。

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我が家は長男ゲンキと三男ユウキが、旦那さん系。三人ともそっくりです。ゲンキユウキも電車や乗り物が大好きで、ユウキはまだわかりませんが、ゲンキはこだわりが強いことやうっかりが激しいことなど、まるで小さい旦那さん。知識欲が強く、収集癖も激しく、まあいわゆるオタクです。

対してミッキーは、私系。性格もうちの母にそっくりで、衝動的&感情的ではちゃめちゃ、愛嬌たっぷりで存在感があり、見ているだけで笑えます。娘の私から言うのもなんですが、母は生きるエネルギーに満ち溢れていて、周りもまきこんで幸せにさらっていく嵐の目のような人です。ずっと一緒にいると疲れるのですが(父はえらい)、誰からも愛される不思議な魅力があります。

ゲンキエジソンだとすると、ミッキーはさしずめチャップリンでしょうか。
二人とも他の人にはない、天性を持っていることは間違いないのです。

一方で、人に合わせることが苦手で、集団生活の中では生きにくい子供たちでもあります。いかに彼ららしさを守って、才能を開花させてあげられるかが私の役目だと思っています。

子供に発達障害があるというと、「何が原因か」という話をよくされます。とくに親戚筋では、「誰が原因か」という犯人探しに発展することも珍しくありません。私は、この会話が苦手です。そんなことはどうでもいいんです。ゲンキミッキーも、あれが彼らの個性なのだから。

「何が悪かったのか」=障害がある子供の全否定
「誰が悪かったのか」=障害がある人間は子供を作るな

と言われているようで、辛いものがあります。

私はゲンキにも、できることならミッキーにも、愛する人と幸せな家庭を築いてほしい。ミッキーは、異性を愛する感情を持てるかどうかギリギリのラインにいるのかもしれませんが、それでももしミッキーに好きな人ができて、その人と一緒になりたいと言ったら、全身全霊をかけて支援します。どんな女性を連れてきて、どんな子供が生まれてこようと、私にできることがあるなら、這ってでも助けます。

それに兄弟でグレーゾーンだというと、「なんて大変な・・・」という目で見られますが、ゲンキミッキーがわかりやすかったおかげで、この子もグレーゾーンだなと気づいてあげられた幸運なケースです。気づかなければ、「どうしてみんなと同じようにできないの!」と叱り続けて、彼を壊してしまったかもしれません。私自身も、子育てのプレッシャーで潰れてしまったかもしれません。
これが特性なんだとわかることで、ずいぶんと楽になりました。正しい接し方がわかれば、問題行動も減ります。療育関係やことばの教室の先生に出会えた幸運で、私も子供たちも救われたのです。

発達障害が遺伝するとしても、それを個性、天性ととらえられる柔軟さで、子供を育てていけたらと願います。