自閉症スペクトラムの人は、数字や記号にこだわりをもつことがよくあります。言葉に比べて意味が限定されており、いつどこで使っても同じ意味になることが彼らを安心させるようです。
我が家の次男ミッキーも、言葉に遅れがある自閉症スペクトラムですが、3歳半頃から数字に興味を持ち始め、あっという間に覚えてしまいました。喋れないのに数字を見つけると飛んでいって、「1、2、3」と数えていました。その頃、好きだった絵本。
安野光雅さんの風景画で、木や家の数を数えて楽しめる絵本です。何もなかった丘に、少しずつ家や人が増えて、物語が進んでいく様子が美しく、おすすめです。
数字を理解できたことで、生活面も大幅に過ごしやすくなりました。
例えばこれまでは「ちょっと待ってて」と言われても待てなかったのが(私の指示のしかたもよくなかったですね。あいまいな指示は自閉っ子にNGです)「10秒待って」と言うことで、わずか10秒ですが待てるようになりました。多動の子を育てていると、この10秒がどれだけありがたいか・・・( ;∀;)
また「〇時になったら帰るよ」とか「あと〇個でおしまいよ」といった指示が、守れるようになってきました。時計はまだ読めないのですが、10分くらい前から「あと〇分だよ」と予告することで、以前は切り替えられず癇癪を起していた場面で、すっと終わりにできるようになってきました。
好きなこと、興味のあることをうまく活かして、生活の困り感を軽減できたらいいですよね!そこで自閉っ子におすすめの、数字の絵本をご紹介したいと思います (^^♪)
まずは色彩豊かな絵で自閉っ子に訴えかけえるエリック・カールから「1、2、3 どうぶつえんへ」です。文章はなく、動物が次々と汽車に乗っていき、最後は動物園に行くというシンプルでわかりやすい絵本です。大好きな汽車や動物を数えながら、自然と数の概念が身につくおすすめ絵本です。丈夫なボードブックもあり。
五味太郎さんもはっきりした色遣いとわかりやすい絵で、子供に人気がある作家さんです。仕掛け絵本も多く、ユーモアたっぷりな展開でゲンキもミッキーも大好きです。「かずのえほん1・2・3」は、かわいい動物がたくさん出てくる楽しい絵本です。「~人」「~冊」など物によって変わる数え方も、応用ができない自閉っ子は苦手。読み聞かせながら、自然と頭に入るとうれしいですね。
白地に赤いリンゴ、無駄がなくシンプルなページが自閉っ子に向いています。よねづゆうすけさんは、簡単で楽しい仕掛け絵本の人気作家さん。リンゴを数えながら、ページを開くと「ゾウが1つ食べるといくつ?」など、簡単な計算も勉強することができます。
たむら たいへい
戸田デザイン研究室
1986-01-01
幼児向けの絵本はせいぜい20までなので、もっとたくさんの数を数えたい!という子にはこちらがおすすめ。「1から100までのえほん」です。小学校入学前に100まで数えられるようになったら、算数はついていけると言われています。一緒に数えるのは大変ですが、がんばってつき合いましょう!
持ち運びに便利な、小さめの絵本です。数える問題のページや、100までの大きい数のページもあり、バランスがよく電車や病院の待ち時間に使いやすいので、おすすめです。
→(「発達障害の子供への読み聞かせのコツ」)
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