img024

ミッキーせなけいこさんの絵本が、大好きです。おばけやおに、ちょっと不思議で怖いものが大好きで、こわいんだけど気になる~とたまらない様子。おばけがたくさん出てくるせなけいこさんはツボみたいです。

他にも周りでADHDっぽい子も、なぜか好きなせなけいこさん。
なにか、彼らに訴えかけるものがあるのでしょうか。そんなせなけいこさんの絵本の、魅力に迫ります。

img025

せなけいこさんの絵本の特徴として、けっこういじわるな内容が多いこと挙げられます。
子供らしい、優しくてかわいい内容が多い昨今の風潮の中では、目立つかもしれません。それが逆に、衝動的で本能のままに生きているADHDの子供には、新鮮にうつるのかもしれません。代表作「あーんあん」でも、大泣きしていた子供が、とつぜん魚になってしまいます。衝撃の展開ですよね。
他にも、箱をとりあってけんかしていたらおばけになってしまったり・・・
わがままばかり言っていたねこが、ふくらんで風船になってしまったり・・・

あーんあんの絵本4冊セット
せな けいこ
福音館書店
2002-11-01




きれいなはこ (あーんあんの絵本 4)
せな けいこ
福音館書店
1984-01-01





ふうせんねこ (あーんあんの絵本 2)
せな けいこ
福音館書店
1972-12-01


それも悪い事したらこうなっちゃうよ!という脅しではなく、絶妙なユーモアで描かれているところがすばらしい絵本です。悪いことばかりしてしまうADHDの子供は、親近感を持って楽しむことができるのではないでしょうか。ついいじわるやいたずらをしてしまうのはADHDの特性の一つですが、まさにADHD!というわがままでいじわるな動物や子供が出てくるところが、おもしろいのだと思います。

あとはせなけいこさんといったら、おばけです。
ADHDに限らず、子供はなぜかおばけが大好き。怖いのに、好きなんですよね。




 
せなけいこさんの描くおばけは、どれもこわいだけじゃなくどこかフレンドリーだったり、愛嬌があって憎めなかったり、見ていてとても楽しいおばけです。これも、ADHDの子供によく似ているな~と思います。彼らも、めちゃくちゃで攻撃的な部分はあるけれど、個性的でとても魅力的な部分を持っています。

そんなおばけがみんなを脅かしたり泣かせたりしながらも、最後は仲間に入れて仲良くなれる展開に、もしかしたらADHDの子供たちは勇気づけられるのかもしれませんね。
(たんにめちゃくちゃが好きってだけかもしれませんが(*´∀`*))

もし子供がADHDかもと思っている方、ぜひ一度せなけいこさんを試してみてくださいね~
→(「発達障害の子供への読み聞かせのコツ」へ)